本当に理解できている? 高得点のための現代文勉強法

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学習シーン 現代文の勉強をはじめるとき

現代文は普段遣っている日本語を読解するため、多くの人が勉強を怠ってしまう傾向にあります。勉強時間が十分でなくともある程度の点数がとれてしまうと「現代文は得意な方だ」と錯覚するという落とし穴に、誰もが落ちてしまうのです。「ある程度の理解ができているからこのままで大丈夫」と過信してしまわず、きちんと勉強時間をとり、問題のポイントを理解しながらパターンを身につけてさらなる高得点を狙いましょう。

勉強時間の目安は?

現代文の勉強には、目安として400~550時間はあてるようにしましょう。その中で、語彙や漢字の学習には30~50時間、評論文の読解には200~300時間、小説文の読解には150~200時間を費やしてください。

現代文は「特別な学習をしなくともある程度の点数がとれる」という認識から、学習時間を少なめに見積もりがちです。しかし学習時間と結果は比例しますので、十分な学習が出来ていなければ高得点をとることは当然難しくなってしまいます。現代文を学習する上では、きちんと勉強時間を確保することが何よりの勉強法になると言えるでしょう。

特に東大受験、医学部受験を考えている場合には、必須であるため時間面でも妥協せずしっかり学習しましょう。またそのためには、早め早めに基礎を構築することが大切です。

学習すべき単元は?

語彙問題や漢字問題の配点は5%。これらは知識問題のため、事前に学習しておかなければ試験中にいくら悩んでも解けないでしょう。特に語彙力は、評論文や小説分の読解を助ける役割も果たすためしっかり勉強して損はありません。

また、現代文では基本的に評論文と小説文の二つが出てきますので、この二つを中心に学習しましょう。さらに、一部の大学では随筆文や文語文の読解が出題される場合もありますので注意が必要です。

現代文の学習ポイント、問題の特徴は?

語彙・漢字

語彙や漢字は一夜漬けで覚えることはできません。毎日少しずつ増やしていきましょう。そのためには、通学などの隙間の時間をうまく利用しながら参考書一冊分を頭に叩き込みましょう。モチベーションが低下しているときでも、一つずつコンパクトに学習できるはずです。

評論文

評論文を学習するときは、パターンを意識しながら問題を解くように心がけてください。指示語問題、因果関係、比喩、比較など、それぞれの構造パターンが掴めてくると理解度が増すはずです。問題作成者もその点を意識して問うため、あらかじめ構造を理解しておくと正答に近付きやすくなります。

小説文

小説文の点数を上げるためには、心情表現の問題パターンを覚えましょう。小説の特徴は心情表現にありますので、読み進める上でそこをしっかりと認識してください。擬人法によって、風景など人でない対象の心情をつかまなければならない場合は難易度が高くなるので、より慎重に読み進めなければなりません。また、心情表現からは登場人物の気持ちが見えてくるはずです。それを逃さないようにするのが小説文読解のポイントです。

小説文も指示語や因果関係など、構造は評論文と同じです。しかし、心情表現は小説文特有のものとなるので注意して学習していかなければなりません。

まとめ

現代文は「なんとなくの学習である程度の点数がとれる」と認識されてしまうことが多く、学習上最もおろそかにしやすいという特徴があります。しかしきちんと時間を費やして、ポイントを押さえた学習を進めれば重要な得点源となるのです。

漢字・語彙力が読解を助け、読解力が評論文と小説文どちらにも影響します。知らない言葉が多ければ、その分不利になってしまうのは当然のこと。さらにこれらの学習は「現代文で点数をとるため」だけでなく、「誰もが知っておくべき正しい知識を身に着けるため」にも役立つはずです。十分な学習時間を確保し、高得点を狙いましょう。

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