英単語の勉強法!根性論の暗記は卒業しよう!

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学習シーン 英単語の勉強をはじめるとき

 英単語は英語を勉強するうえで最も基本になるものです。それでいながら毎日英単語の勉強をしているのに、なかなか成績が伸びてこないという人も多いのではないでしょうか。確かに英単語は英語の最も基本的な部分で、成績を伸ばすためには不可欠です。しかし、そればかりやっていても英語ができるようになるわけではありません。なぜなら英語の入試は英単語の意味を答えるような問題はほとんど出ないからです。

英単語を勉強するうえで重要なポイントは2つあります。1つ目は「英単語は丸暗記してもあまり意味がない」ということ、そして2つ目は「単語学習は習慣化することが大事である」ことです。それらを踏まえて、今回は英単語の勉強法や勉強時間の目安にスポットを当てていきたいと思います。

 英単語に必要なのは100時間

英単語の勉強にかけるべき時間は50~100時間ほどといわれています。長文が400時間必要といわれているので、それに比べれば随分と少ないですね。最も着手しやすく、また1番初めにやるべき勉強ともいえるでしょう。英単語帳1冊がおよそ50時間で習得できるといわれているので、学校で使うような基本的な英単語帳を1冊と受験用の英単語帳を高3の夏までに学習しておきましょう。

英単語を勉強するときの3つのポイント

英単→日本語を優先しよう

英単語の学習は「英語→日本語」で覚えることを優先しましょう。大学入試には英単語の綴りを書かせる問題はなく、英単語の綴りを正確に記憶する必要はありません。英単語を書く機会は英作文くらいで、それに関しても基本的な英単語を使って文章を作ればいいので、難しい英単語の綴りを正確に書ける必要はありません。

忘却曲線を意識して暗記しよう

英単語を記憶する際のポイントは「忘却曲線」を意識することです。人間は1度暗記したことでも1日たったら70%以上を忘れています。ですが1度復習するとまた100%近くまで回復し、今度はその記憶が3~5日ほどまでは維持することができるのです。これを英単語に置き換えてみると、1日100個の英単語を覚えたとしても、1日後には70個以上の英単語が記憶から消えています。翌日に復習をすることで再び100個の英単語が記憶され、今度は3~5日ほど維持することができるのです。要するに復習のタイミングが重要ということです。具体的には「実際のスケジュール感」で紹介しています。

暗記を工夫しよう

もう1つのポイントは、冒頭でもお話した「丸暗記は意味がない」です。例えば「prepare」という英単語がありますよね。これは「準備をする」という意味になるのです。英単語だけで丸暗記するのではなく、「I prepare myself to play ~」という文章で覚えたり、「prepare for」で「~のために準備する」というように英熟語で覚えたりするのがおススメです。つまり記憶の連鎖を意識するということです。その英単語とセットになりやすい英単語や文章と一緒に覚えることで記憶の定着率がぐっと上がります。実際にその英単語が長文に出てきたときも素早く反応できますしね。あるいは接頭語の「pre」には「前に」や「あらかじめ」という意味があるなどの知識も覚えておくと「predict(予測する)」、「precede(先行する)」など他の単語を覚えるのに効果的です。

 すきま時間を活用した英単語の学習

まずは英単語帳を1冊用意しましょう。もし学校で使っている英単語帳があるというのならそれでかまいません。3年生の方であれば、受験用の単語帳を買ってもいいでしょう。そしてそれを使って毎日10~30分、英語→意味の順に声に出して読んでいきます。1日に覚える単語の量は50~100個程度で大丈夫です。

ここで冒頭で、お話した2つ目のポイントが出てきます。「習慣化すること」です。私たちも普段使っている言語である日本語も、意識的に身につけたわけではなく、毎日使っているうちに自然と習得したと思います。英語も言語ですから、少しでもいいから毎日触れることで頭に、そして体になじんでいくのです。

また1度覚えた単語に関しては学校の休み時間や通学時間などの隙間時間を利用して復習するのもおすすめです。さっと見て確認というだけでも構いません。とにかく自分の中で「英語を勉強している」という感覚があるとなかなか長続きしないので、リラックスして取り組みましょう。英語に対するハードルが低くなれば、勉強の機会が増え、学習時間増えていきます。

3ヶ月で英単語を覚えよう!

実際に「ターゲット1900」を使って、どのようなスケジュールで勉強するのが理想なのかを紹介していきましょう。1日の英単語の勉強時間は30分。通学時間と帰宅時間を10分ずつ、家に帰ってから10分、これで合計30分です。

1日目:100語を英語→日本語で読む…①

2日目:1日目と同じ100語を英語→日本語で読む…②

3日目:覚えた100語の派生語+例文をチェックする…③

といった感じで100個の単語を3日かけて覚えていきます(忘却曲線を意識!)。そして4~6日目には新たな100語で①~③を繰り返し、7~9日目にはまた新たな100個で…というように進めていきます。そうして9日間で300個を覚えることができれば

10日目:300語を英語→日本語で読み返し、覚えきれていない単語をチェック…⑤

11日目:取りこぼした英単語のみ、派生語+例文をチェック…⑥

12日目:取りこぼした英単語をもう一度英語→日本語で読み返す…⑦

この際にどうしても覚えられない英単語があれば、そこの部分だけオリジナルで英単語帳を作ってみるのもいいでしょう。こんな感じで勉強していけば、2か月半で1900個の英単語を覚えることが可能です。そして残りの半月で一通りの英単語を⑤~⑦の方法で確認すれば、3か月でターゲット1900が制覇できます。

まとめ

いかがだったでしょうか。暗記方法もいくつか紹介しましたが、最も大切なことはとにかくリラックスして、毎日継続することなのです。基礎的な部分にだからこそ、ここで堅苦しくなるのは避けたいところです。それこそスマホを触るくらいの感覚で英単語にも触れるのがいいでしょう。

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